手作りリースの作例集

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◆くまとコットンのクリスマスリースの作り方

くまとコットンのクリスマスリースの作り方

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

リースベースは、柳の枝を束ねて丸くしただけなので、とても簡単です。
最初はコットンを主役にしようと思って作り始めたのですが、リースベースを大きく作ってしまったためにポイントが欲しくなり、途中からミニぬいぐるみを乗せることを決めました。

手持ちのパーツを見ながら、リースのデコレーションの構想を作業中に変えていく様子もそのまま載せたいと思います。必要なところだけ参考にしてもらえれば幸いです。

【目次】
1.使用したもの
2.リースベースを作る①……行李柳を円形にする
3.リースベースを作る②……麻紐で行李柳を留める
4.デザインを決定する
5.デコレーションパーツを付ける
6.デザインを修正する
7.出来上がり

使用したもの

以下のようなものを使用しました。

リースベースを作る①……行李柳を円形にする

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

↑行李柳という枝ものです。今回は、お稽古4ハイ分くらい(大小の枝を取り交ぜて12本くらい)使いましたが、もっと少なくても作れます。(その時には、リースの直径を小さめにすれば良いです)
行李柳の枝は、とてもしなやかに曲がるので、円形にするのが簡単です。しかし、根元の太いところはなかなか手で曲げられませんので、最初に切り落としてしまいましょう。

行李柳の枝を手でぐいっと曲げてみて、「どのあたりから曲がらないか」をチェックします。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

↑赤い矢印のあたりから下は、どうやら曲がらないようです。そう思ったら、矢印のところで切ってしまいます。切ってしまった部分が、下の画像です。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

硬いところを切り落とし、曲げやすい部分だけになった行李柳を、手で曲線に癖付けていきます。一本ずつ丁寧に曲げてもいいですが……

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

大量をまとめてつかんで曲げても大丈夫です。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

すべての枝を曲げて曲線にしたら、そのうちのわりとしっかりした枝を二本を選び、根元をワイヤーでくくります。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

↑これは仮留めなので、それほど気を遣わずに結んでください。一か所結んだら、その10~15cm先を、同じようにワイヤーでくくります。そして、そのまた10~15cm先で、またワイヤーでくくり……と作業を続け、2本の行李柳が、一本のC字型になるようにします。つまり、下の画像のような状態にします。(ワイヤーが細くて留めてあるのが見にくいかもしれません)

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

↑数字の順番に留めました。これも仮留めなので、ごく適当に留めて大丈夫です。ここに、もう一本の枝を加えていきます。

枝の束を一番先の方で留めているワイヤーのあたり(上の画像でいうと⑤のあたり)に、新たに加える枝の根元を留め付けます。(このあたりから、場所によっては細いワイヤーでは間に合わなくなります。しっかり留めないと固定できない部分は20番か22番のワイヤーを使っています)こうして、枝の束をもっと長くして、丸めて円形にできる長さにしていきます。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

上の画像の赤い矢印のところを留めるのは、確実にしっかりと留めてください。そして、一本の長い束になったものを、ぐるっと丸めて円形になるようにワイヤーで留めていきます。下の画像の番号は、私が留めていった箇所の順番です。(上の画像で赤い矢印で「ここを留める」と書いた場所が、下の画像の①の場所です)

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

これでリースの円形が見えてきました。
上の画像では、まだ円形の外に飛び出している部分がたくさんありますので、その枝を円形になるように沿わせてワイヤーで留めていきます。飛び出しを抑えて円形にしたら、そこに残りの枝を加えて円形に厚みを足していきます。

この段階では、まだすべてのワイヤーが仮留めです。なので、深く考えずにどこでも留めていいです。ワイヤーの太さは、「どうしても必要なところは太いワイヤーで、それ以外は細いワイヤーで留める」という方針にします。ワイヤーは、最終的には見えないようにするので、仮留めのワイヤーは後々外す可能性があることを考えて、できるだけ切りやすい細いものにしておく方が後が楽です。やむなく太いワイヤーを使う部分は、柳の枝を足すときになるべくかくして見えないようにしておくと、後から切って外す手間をかけなくて済みます。

円形になった束に、枝を足していくときには、できれば、枝の束の中に新たに足す枝の根元を入れてしまうと良いです
画像を出しますと、下は、「足す枝の根元が見えてしまっている例」です。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

↑このような「根元が外に出ている」部分が少ない方が円形がなめらかに出来上がります。
根元を外に出さないようにしたのが、下の「束の中に新たに足す枝の根元を入れてしまう例」です。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

根元は、必ず束の中に入れてしまうか、リースの裏側に出すようにするのがかっこいいです。しかし、どうしてもできなければ、無理しなくても、後からパーツで隠してしまうこともできます。

このようにして、手持ちの枝を足していき、途中で円形がいびつになってくることがあったら、手でぐいぐい曲げてなるべくきれいな円形になるように整えます。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

柳の枝をほとんど使って円形を作りますが、予備の枝を必ず残しましょう。下の画像の右側にあるのが「予備枝」です。予備は、使わないかもしれないと思っても確保しておいた方が良いです。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

リースベースを作る②……麻紐で行李柳を留める

上の項で作った円形の柳は、まだ仮留めの状態で、ワイヤー留めが見えてしまっています。これを、ワイヤーが見えない状態に仕上げていきます。

このリースベースは、最終的には「「円形にした柳の数か所を麻紐で巻いて留めている(麻紐は見えても大丈夫)」状態にします。
麻紐をどのくらいの幅で巻くのがいいのか、どこでもいいので一か所巻いてみて、自分好みの幅を決めます。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

幅の見当を付けたら、円形の全体に平均するように麻紐を付けます。どうしても麻紐を巻いて隠したい部分があれば、このときに隠しましょう。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

↑私はこのように巻きました。10箇所を麻紐でしっかり巻き、ほどけてくる心配は無くなりましたので、外から見えている仮留めのワイヤーはすべて外しました。
麻紐は、私は裏側で結びましたが、なにかデザイン的にきれいな結び方をするのであれば、表に出しても良いです。

↓裏側はこうなっています。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

デザインを決定する

手持ちのパーツをリースベースの上に置いてみて、全体のデザインを決定します。
下は、まだ試行錯誤中だった段階の画像でして、結局は使わなかったリボンやフェイクフルーツが写り込んでいます。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

↑このように、実物を合わせてみた結果、私が採用したのは、「トップにローズレッドの大きなリボンを付け、白いドライフラワーコットンを4箇所に配置し、全体的に金サンキライとハートリーフを平均するように付ける」という案でした。

デコレーションパーツを付ける

決定したデザインの通りにデコレーションしていきます。
順序としては、

「吊り下げ用リボンをかけ、飾り用リボンを留め付ける」

「ドライコットンを4箇所に接着剤で留める」

「リースベース全体に金サンキライとハートリーフを接着剤で留める」

としました。
下は、デコレーション作業の途中の画像です。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

コットンは大きいパーツでポイントになるので、全体のバランスを見て付ける場所を選びます。
すべてのパーツは接着剤で付けるので、作業としては簡単です。コットンと金サンキライは、茎の先のところに接着剤を付けて、柳の束の中に挿しこみます。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

ハートリーフは、葉の裏に接着剤を付けて、リースベースに貼ります。接着剤で付けたものは、すべてしっかり乾くまで待ちます。

柳のリースベースは、見えても良いように作っているので、ベースをデコレーションパーツで完全に隠そうとしなくていいです。ベースを見せたいと思ったら、むしろ見せる部分を大きく作っても良いくらいです。ただし、リースベースを作るときにどうしても隠せなかったワイヤーや、枝の根元・切り口などは、必ず隠すようにします。

上記の作業をした結果、私のリースは下のようになりました。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

↑これが「デザイン計画のとおり」なので、これで出来上がりとしても良かったのですが、私はなんとなくこれでは物足りないかなと思いました。
リースの径が大きいわりに、輪の厚みがあまりなく、もう少しポイントのある何かが欲しい、と思いました。そこで、デザインにもう一要素プラスすることにしました。

デザインを修正する

リースのポイントになるものとして、ミニぬいぐるみを乗せることを思いつきました。これなら、付けてしまったほかのパーツにかかわりなく、ただ乗せれば良かったからです。
(下の画像のミニぬいぐるみは、ただ乗せてみただけで、まだ留め付けていません)

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

↑これでも良かったと思うのですが、リボンに近い色合いのぬいぐるみの方が良いかと思い、ローズピンクのくまさんを乗せることにしました。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

クリスマス時期に作ったリースなので、このくまさんをクリスマス仕様にしてみます。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

↑金色のガーランドを首に巻いておしゃれさせました。
さらに、クリスマスベルをかかえてもらうことにしました。

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

このくまさんは、ほかの仕立物にも使いまわしたいので、ベルは接着剤で貼らずに強力なタイプの両面テープで固定しています。(このリースを捨てるときにくまさんからベルを剥がして取っておくためです)
くまさんをリースベースに留める方法は、しっぽがあるあたりについているタグにワイヤーをかけて、それをリースベースに結びつけています。くまさんを使い捨ててもいいなら、接着剤で付ける方が楽にできます。
もしも、くまさんがタグなしだったら、18番か20番の太いワイヤーで、ごく簡易的な小さい椅子のようなものを作って、それをリースベースにセットし、そこにくまさんを座らせていたと思います。多分、下のようなものを作っただろうと思います。(下は、制作時に書いたメモです)

くまとコットンのクリスマスリースの作り方・材料

リースベースを作る①で、「必ず取っておくこと」と書いた予備枝を、私は使いませんでしたので、使用している画像がありません。予備枝は、いつでも必要だと思ったときに、必要な場所に使ってください。例えば、枝で何かを隠したいところや、枝でボリュームアップさせたいところなどに使います

出来上がり

クリスマス仕様のくまさんを付けたら、出来上がりです。当初思っていたよりもラブリー路線になりました。