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◆サイプレスとスーパーレディの二重リース
サイプレスとスーパーレディの二重リースの作り方
このリースは、サイプレスとスーパーレディの二種類の花材を使い、二重構造のリースになっています。
実は、最初はサイプレスだけのリースにオーナメントをつけるタイプの仕立て方にしようと思っていました。二重構造にしたのは、作っている最中に気まぐれで思いついたものです。
二重になっているリースの、内側のものは、自分で作ったスーパーレディのリースをそのまま流用しました。
【目次】
1.使用したもの
2.サイプレスでパーツを作る
3.枝をねじり合わせて、円形にしていく
4.リースを合体させ、出来上がり
使用したもの
以下のものを使用して作りました。
- フレッシュなサイプレス
- スーパーレディのリース
- ワイヤー
- リボン……吊り下げ用
- 鋏
サイプレスでパーツを作る
サイプレスの枝を、パーツに切り分けていきます。
↓元々は、このような枝でした。
サイプレスというコニファーは、枝がヒョロっと長細く、しかもしなやかです。この「長細さ」「しなやかさ」を利用して、枝を丸めるだけでリースベースを作ることにしました。枝を切り分けてそれぞれにワイヤリングする方法と比べると、格段に簡単で早くできます。
具体的には、「サイプレスの枝を円形に丸め、ところどころワイヤーで結んで、きれいな円形に整える」という方法になります。
下に図解してみました。
↑の図の、緑の円が、サイプレスを丸めたもの、青い「●」が、ワイヤーの結び目と考えてください。
上のような構造のリースを作るためには、パーツを切り分けるときに、あまり小さく切ってはダメです。丸い形を作るためには、ある程度の長さがなくてはなりません。
そこで、出来る限りの長さを残したパーツに切り分けました。
上の画像は、「最大のパーツ」と「最少のパーツ」を並べたものです。基本的には、メインの枝から脇に出ている枝をただ切り落としていく、というパーツの作り方でした。そのため、大きいものは大きいまま、小さいものは小さいままです。
単純に、真ん中の太い枝を丸坊主にしていっただけです。
ものすごく小さいパーツもできましたが、そういうものが最後の微調整に役立ったりするので、「ゴミ?」みたいなレベルの大きさでも、とりあえずは温存していきます。
枝をねじり合わせて、円形にしていく
作ったパーツで、円形を作っていきます。
一番最初は、長めの枝を二本選び、それをただねじり合わせます。
ねじり合わせている画像を撮ったのですが……
葉っぱのおかげで、ねじれがあまり分からなくなってしまいました……。
図に描いてみますと、上の画像は、2本のサイプレスが下のようにからまっているんです。
ただ単純に、ぐるぐるとねじっていくだけです。そして、その「ねじり」が解けないように、ところどころをワイヤーで留めます。
こうやって、1本の枝にもう一本をねじって付け、その先にさらにもう一本をねじって付け、その隙間に、小さな枝をねじりながら挿しこんでいき、解けそうなところがあればワイヤーで留める……この作業を繰り返し、一本の太いサイプレスの縄のようなものを作っていきます。
その、「サイプレスの縄」を、丸いリース型にするように意識して作っていくと、だんだん下の画像のように、円形に近づいていきます。
「サイプレスの縄」を長くしていき、両端をつないで円形にできる長さにします。今回私は、円形にできる一番短い長さでつなぎました。理由は、長く大きくすればするほど、吊るしているうちに伸びて「円形」が「楕円形」になってしまう可能性があると思ったからです。(内部に固い枠のあるリースなら、伸びる心配は要りません)
上記のようなことを考えながら、「サイプレスの縄」を円形にして、ワイヤーで留めました。
円にして留めたら、下のようになりました。
あちこちから飛び出している枝は、ワイヤーで押さえます。
↑ワイヤーは、この程度見えていても大丈夫です。
周りの緑の葉をかぶせればほとんど隠れますし、葉がワサワサしているので、少しくらい見えても気になりません。
この作業で、サイプレスの輪を完成させます。
リースを合体させ、出来上がり
サイプレスの輪の中に、スーパーレディーのリースをはめ込みます。(今回、私は偶然に「大きさがピッタリ」だと思ったリースをはめ込んだのですが、最初から二重リースにするつもりなら、二つのリースの大きさをあらかじめ決めて作ることになります)
リースをはめ込むといっても、しっかり留めつけているわけではなく、ただ大きい方のリース(サイプレスのリース)の輪の中に小さい方のリース(スーパーレディーのリース)を入れて、重ねたまま一本のリボンで吊っただけです。
下が、出来上がり画像です。
中にもう一つの輪が入ったために、強度も増して、サイプレスの円形が崩れる恐れがなくなりました。このまま、シンプルなリースとして飾りました。