◆バラとラベンダーのスワッグ
バラとラベンダーのスワッグ
スワッグは、いわばドライフラワーで作った花束です。ここでは、少数の花を束ねるだけの、ごく簡単なスワッグの作例を出したいと思います。
これは、材料さえあれば誰にでも作れます。材料も、この記事に記載のものでなければできないというものではなく、どんな種類の花でも同じように作れるものだと思ってください。
私は、文字通り「その時に手元にあったもの」で作っています。たまたま身近にあるもので、ささっと作れる飾り物、という意識で作りました。
【目次】
1.使用したもの
2.デザインを考える
3.シダの形を作る
4.花を配置し、束ねる
5.スワッグの飾り方
使用したもの
以下のものを使いました。
バラ(ドライフラワー)
画像のバラは5本ありますが、実際に使用したのは3本だけでした。
ラベンダー(ドライフラワー)
実際に使ったのは、上の画像よりだいぶ少ないです(20~30本くらいあればできます)。
シダ(ドライフラワー)
シダでなくてもできます。メインの花とは毛色の違う素材を選ぶといいです。
ルナリア(ドライフラワー)
ルナリアは、コバンソウと呼ぶ人もいます。自分でドライにすることもできますが、私は既製品を使いました。
今回のスワッグは、ルナリアは無くても作れます(その分嵩が減りますが)。
道具
- 麻紐、またはリボン
- 鋏
デザインを考える
制作の作業を始める前に、一応デザインというか、基本的な方向性を考えました。(デザインは、作りながら考えてもいいです。単純なスワッグなら、相当無計画に作って大丈夫です)
スワッグは、ラッピングペーパーを使う場合と、使わない場合があります。今回、私は使わないで作ろうとしているので、何かしら花の後ろに背景的になるものがあった方が作りやすいと思い、シダを背景にすることにしました。
↑こんな形のところ使えば、背景になりそうです。
そこに、バラとラベンダーをのせてみました。
バラを5本全部のせてみたら、なんだか窮屈だったので、3本に減らします。
↑これだけでも良いかと思ったのですが、面白味のある素材も一つ欲しいような気がして、ルナリアを1本追加します。(面白味は要らない、という人はルナリアは無くてもいいです)
上の画像のように、シダ・バラ・ラベンダー・ルナリア、この4種類で作ることに決めました。リボンは、最後にバランスを見て、付けるかどうか決めることにします。
シダの形を作る
まず、シダを背景になるように、足を付けるところから始めます。
もともと長い茎のあるシダならそのまま使えば良いのですが、今回私の手元にあるシダは、一度何かに使った使い残りでして、短く切って葉の部分だけになっています。そこで、別のものの茎を付けて足を伸ばしました。
私が使った「別の茎」は、たまたま手元にあった何かのドライフラワーの茎で、こんなときのために私が取っておいたものです。
ただ、長さをかせぐための足なので、ドライフラワーの茎でなくても、何かの枝でも、割りばしでもいいです。ただ、割りばしのような、一目で「何かを継ぎ足したな」と分かるものを使うときは、出来上がったときに絶対に見えないようにうまく隠して使う必要があります(変な素材が入ってるのが見えると、興醒めです)。長さは、出来上がり予想よりも少し長めにしておくと良いです。
私は、なるべく加工しているのが目立たないように、下の画像のような茎を、シダにワイヤーで縛り付けて足にしました。
花を配置し、束ねる
メインの材料を配置していきます。
この作業は、テーブルや机などの、平らな台の上で、花を段々に重ねていくような気持ちで行っていくと良いです。
バラは、真ん中の一本を長く配置しました。同じ長さでそろえてしまうと、メリハリを作りにくいと思ったからです。
続いてラベンダーを配置します。
ラベンダーは、少量(およそ下の画像くらい)をひとまとめにしまして、
バラの間の隙間を埋めるような感じで入れ込みます。
↑これでOKにしても良かったのですが、なんとなく「もう一品、ちょっとおもしろいものを加えたい」と思ってしまったので、ルナリアを一本追加することにしました。
ルナリアを、正面のバラより低い位置に配置しました。
この配置(背景にシダ・メインに高低を付けたバラ・その隙間にラベンダー・正面低い位置にルナリア)のまま、根元をむずっとつかみます。
つかんだところを、麻紐できつく結んでしまいます。
もし、つかんだときに花の配置が動いてしまったら、根元を持ったままの状態で配置を直します。このときに、最初の配置から少々変わってしまっても、おかしくなければそのまま紐で結んでしまいましょう。もしも、ものすごく崩れてしまって収拾がつかなくなったら、一度配置をやり直した方が良いでしょう。
花を配置するときに、そのれぞれの花を、平べったく、平べったく重ねていくことを意識するとうまくいきやすいです。一般的な花束のように、立体的につくるよりも、なるべくベタっと平らな方が壁に飾りやすいです。
私は、花を束ねた後に、厚みが出すぎたと思ったら、手でぎゅっと押して平べったくしてしまいます(強く押しすぎないように注意します)。
で、そうやって結んだところを蝶結びにし、茎を程よいところで切り揃えます。
ここまで作って、麻紐で物足りないと思ったら好みのリボンを付けると良いです。私は、どうやら麻紐で大丈夫そうだと思ったので、このまま麻紐で済ませることにします。
全体を見て、バランスの気に入らないところがあったら直して出来上がりです。
↑私はこれで出来上がりとしました。逆さにして壁に飾るのであれば、一度は逆さにしてバランスをチェックしましょう。
スワッグの飾り方
作った本人が自分の家に飾るなら、どんなふうにでも、好きに飾ってOKです。
参考までに言いますと、現在の日本のスタンダードなスワッグの飾り方は、「壁に逆さに吊るす」というスタイルです。
要するに、下のような飾り方です。
このようにして、壁飾りにも、ドア飾りにもすることができます。
しかし、私は「逆さにする」ことにはあまりこだわりが無いので、普通に花瓶に挿したり、籠に挿したりして飾ることもよくあります。
↑例えば、こんな感じに飾ったりします。